格安スマホを調べていますが、MVNOだったりサブブランドだったりとよくわかりません。どう選べばよいですか?
格安スマホサービスはその成り立ちによってMVNOとサブブランドに分けられます。MVNOは、運営会社が通信キャリアからスマホの通信設備を借り受けてサービスしているものです。
一方、サブブランドは、スマホのキャリア自身が、別のサービスブランドを使って「多少安く、品質はそこそこよいサービス」を作り出して提供している印象です。
格安スマホサービスにはMVNOやサブブランドなどがある
格安スマホサービスと一口にいっても、サービスの成り立ちはいくつかあります。
まず最も多いのは、運営会社が通信キャリアからスマホの通信設備を借り受けてサービスしているMVNO(エムブイエヌオー)と呼ばれるものです。日本語では「仮想移動体通信事業者」ですね。
サービスの運営会社がスマホキャリアにお金を払って、通信設備を借りながらサービスを提供していくという運営形態です。
この形のメリットは、格安スマホの運営会社が設備を持たなくてもよいということだけではありません。格安スマホの運営会社は、サービスのことを全く詳しくなくてもサービスを提供できるというメリットがあります。
技術的な問題をクリアしたい場合は、MVNEの会社に管理などを委託してしまえばよいのです。
MVNEとは「Mobile Virtual Network Enabler」の略で、「仮想移動体サービス提供者」のことです。
大手携帯キャリアから設備を借りるMVNO
大手携帯キャリアが、電波で通信するための設備をつくっているというお話はしました。こういった大手携帯キャリアから設備を借りてスマホの通信サービスを提供している会社があります。
こういった会社をMVNO(エムブイエヌオー)といいます。日本語では「仮想移動体通信事業者」ですね。
このMVNOのことを格安スマホサービスと言っていることも多いです。
MVNOであれば、格安スマホのサービスを提供する会社は、通信する設備のことをほとんど考える必要がありません。通信に必要なSIMは携帯キャリアから提供されますので、先ほどご説明した「携帯キャリアが高くなる理由」の、最も大きなポイントが解消されているのです。
ここが、格安スマホサービスが安く提供できる大きな理由になっています。
MNVOサービスを広げることで競争を促進したいという、国の方針自体も、格安スマホが安い理由として挙げられるでしょう。
なお参考までにご説明しますが、MVNOに対して、携帯キャリアのことはMNO(エムエヌオー)と言ったりします。訳すと「移動体通信事業者」です。つまり「仮想」ではないということですね。
大手キャリアが提供するサブブランド
大手携帯キャリアと言えば、ドコモ、au、ソフトバンクの3社です。
そして、au、ソフトバンクは、MVNOに対して回線サービスを提供することもありますが、それだけでなく「サブブランド」というサービスも提供しています。
これは自社の関連会社などで、auやソフトバンクが主となって提供しているサービスとは別のブランドを立ち上げて、ちょっとだけ安いサービスを提供しているというものです。
auのサブブランドがUQモバイル、ソフトバンクのサブブランドがY!mobileというカタチです。ドコモはサブブランドは展開していません。
サブブランドのサービス内容は、キャリアのサービスに近く、なおかつ安価に利用ができるので「MVNOは安くてよいけど、品質が少し心配」という方に向いています。